「釣り本散歩」という本

画像
この「麦わら帽子の釣り本散歩」は大崎紀夫という作家が今までの文豪?達が出した釣りに関する本を紹介しつつ、自分の釣り体験等を盛り込んだ構成になっている。出てくる作家たちは、明治~昭和初期辺りに活躍?していた文豪?である。鈴木鱸生・井伏鱒二・幸田露伴・開高健・等など~どうも読んでいるとその頃の作家達は現代のゴルフ?の様な感覚で釣りを楽しんでいたようである。今のように娯楽が少なかったせいもあるだろう。また、釣り以外でも神田・浅草辺りでの飲み屋の話なども出てくる。まあ、釣り好きの人が読んだらちと面白いかもしれない…

西の空に富士が茜色に染まり、刻々と色が変わる…。山谷堀の船宿が早くも行灯に燈を入れたのがチラチラとまたたく。提に立った客が口に掌を当てて大声で川向こうの渡舟を呼ぶ声が川面いっぱいに響く。夕方の仕舞船なのだ。陽が落ちると対岸の小松宮廷の石垣下で、カンテラの漁火がゆれる。白魚漁りの網船である。夏のある夕暮れ、下駄をぬいでそれにブッコミ釣の錐を刺して釣っていると、「坊主何が釣れる」野太い声がした。振り返って肩越しに見上げると、おそろしく立派な髯のある赤い顔の大男が、袴をはいてステッキ突いて立っている。「小鱸だい」と答えた。・・・・・・「わたしの隅田川」…鈴木鱸生・より。

ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!

ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。

→ログインへ

なるほど(納得、参考になった、ヘー)
驚いた
面白い
ナイス
ガッツ(がんばれ!)
かわいい

気持玉数 : 0

この記事へのコメント

この記事へのトラックバック